漢字の部首である
「おおざとへん」と「こざとへん」
見た目も名前も似ていて、まぎらわしいですよね。
「どっちが右?どっちが左?」
なんて迷った経験ありませんか?
今回は、そんな「おおざと」と「こざとへん」の違いと、誰でもすぐ覚えられる簡単な覚え方を2つご紹介します!
正式名称「おおざと」「こざとへん」の違い
「おおざと・こざとへん」
どのような違いがあるでしょうか?
まずは正式名称です。

おおざと
漢字の右側に位置する部首
例:邦・邪・邸・郊・那 など
これらの部首は「おおざと」です。

こざとへん
漢字の左側に位置する部首
例:防・阪・限・隅・際 など
これらの部首は「こざとへん」です。
おおざと・こざと、名前がややこしいポイント2つ
「こざと」?「こざとへん」?
呼び方でも混乱しがちなこの部首。
まぎらわしい原因を整理しておきましょう。
「へん」がつく・つかないで迷う!
・おおざと
・おおざとへん
・こざと
・こざとへん
この4パターン、どれも自然な響きで思わず間違えてしまいそうですよね。
正確には「おおざと」は右側の部首、「こざとへん」は左側の部首です!
右か左か分からなくなる
おおざとこざと、漢字の右側?左側?
「おおざと」「こざとへん」ってどっちがどっち?
…と、右か左か分からなくなるのも、この部首の特徴です。
「おおざと」「こざとへん」覚え方のコツ2選
ややこしい2つの部首ですが、コツを押さえれば意外とすんなり覚えられます!
覚え方その1:ひらがな表に「阝」を入れる
子供のころに見ていた「あいうえお表」を思い出してみてください。

右から「あ行」にはじまり、「か行、さ行…」と並んでいますね。
では、「あ行」と「か行」の間に「阝(おおざと/こざとへんの形)」を入れてみましょう。

せまいですが「あ行」と「か行」でサンドしました。
では、覚え方です。

① 黄色線で区切ります。
②「阝(黄色線)」より「お」が右にあるので
漢字の右側が「おおざと」
例:都・部・郎 ←これらは全て「おおざと」です。
③「阝(黄色線)」より「こ」と「へ」が左にあるので
漢字の左側が「こざとへん」
例:阿・降・陸←これらは全て「こざとへん」です。
まとめると、
部首名 | 覚え方のポイント | 位置 | 漢字例 |
---|---|---|---|
おおざと | 「お」が右だから | 右側 | 都・部・郎など |
こざとへん | 「こ」「へ」が左だから | 左側 | 阿・降・陸など |
どっちがどっちか分からなくなったら
「あ行」と「か行」で区切って考えてみるとスッキリします☻
覚え方その2:漢字のバランスで覚える
漢字の見た目・バランス感覚で覚える方法もおすすめです。
※大げさに書きます
まずはこざとへんから

陽 の漢字です。
左の字は「こざとへん(阝)」がコンパクトに収まっている一方、右は「阝」部分が大きくてバランスが取れていないですね。
こざとへんは、小さい(普通の)サイズで書くとバランスよいです。
左が大きいとバランスが悪い
→ 左側は、小さい(=「こ」)サイズがちょうどいい
→ こ(小)ざとへんは左にくる小さな部首
次におおざと

郡 の漢字です。
これは、どちらもまあまあバランスが良いと思いませんか?
おおざとは、多少大きく書いてもバランスが取れます。
右が大きくても違和感がない
→ 右側は、大きい(=「おお」)サイズでもOK
→ おお(大)ざとは右にくる大きめの部首
この記事の確認テスト(3問クイズ)

では、ここでちょっと復習タイムです。
この記事の内容をサクッとおさらいしてみましょう!
「これはどっち?」
以下の漢字に使われている部首が「こざとへん」か「おおざと」かを答えてみてください😊
第1問
防
→ これはどっち?
第2問
郵
→ これはどっち?
第3問
阿
→ これはどっち?
✅ 答え合わせはこちら!
問題 | 正解 | 部首 |
---|---|---|
第1問 ~防~ | こざとへん | 左側「阝」 |
第2問 ~郵~ | おおざと | 右側「阝」 |
第3問 ~阿~ | こざとへん | 左側「阝」 |
全問正解できた方、すばらしいです!
「えっ間違えた…」という方も大丈夫。
このページをもう一度読み返せば、もうバッチリです😊
「おおざとへん・こざとへん」知ってるとちょっと得かも?

なんとなくで済ませてしまいがちな「おおざと」「こざとへん」。
でも、これをちゃんと区別して覚えておくと、ちょっとした場面で役立つかもしれません。
たとえば…
- お子さんの漢字学習をサポートするとき
- 学校や職場で部首の話題になったとき
そんなときに
「それ、おおざとじゃない?」
「これはこざとへんだよ〜」
なんて言えたら…ちょっとした知識人として一目置かれるかも!?😊
まとめ
おおざと・こざとへんの違いは、名前だけでなく位置に注目するのがコツ。
さらに、ひらがな表や漢字のバランスで覚えれば、もう迷いません。
- おおざと → 右側にくる部首
- こざとへん → 左側にくる部首
2つの覚え方を使って、今日から自信を持って使い分けてくださいね!
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